アレックス・カーヴァ/刹那の囁き

読みやすかったな。

刹那の囁き (MIRA文庫 AK 1-2) - アレックス カーヴァ, 新井 ひろみ
刹那の囁き - アレックス カーヴァ


◆制作
原題:Split second 2003年 アメリカ MIRA文庫

◆あらすじ
連続殺人鬼スタッキーが、護送の途中に脱走した。スタッキーは彼を捕まえた女性FBI特別捜査官マギー・オデールに執拗につきまとい、彼女がかかわる女性達を次々に毒牙にかけていく。

マギーは、スタッキーにつけられた心と体の傷から、彼を憎み恐れていた。マギーは生き残れるのか、それともスタッキーにやられてしまうのか。

***

マギーみたいに強い女性というのは、なかなかいない気がするけど、それだけに一人になって見えてくるはかない姿がよかった。オデールと経歴は違うけれど、彼女と似た不動産関係の仕事をしている女性も描かれている。彼女の方が現実にいそうな親近感をもてた。魅力的なキャラだった。

FBIでのオデールの上司や、組む事になったタリー捜査官もキャラがはっきりしてていい。残念なのは、二人の女性の恋人のキャラが少しぼやけてるのと、解剖を担当したおじさん?がいいキャラなので、彼が登場する場面をもう少し増やして欲しかったな。

マギーの学生時代の教授のおじいさん?とか、保安官とかちょい出でもいいキャラがいるので、引き続き読んでみたいな。