サラ・デュナント/最上の地-私立探偵ハンナ

子供の頃の食生活って、いいものを食べてるって認識なかったけど、今考えたら栄養的にはいい物食べてたんだなぁと。口に入るものの怖さってのもありだよなと思った一冊。英国推理作家協会賞受賞。

最上の地―私立探偵ハンナ (講談社文庫) - サラ デュナント, Durant,Sarah, 敦子, 小西
最上の地―私立探偵ハンナ (講談社文庫) - サラ デュナント

◆制作
原題:Fatlands 1994年 イギリス 講談社

◆あらすじ
女の爆殺事件をおう私立探偵ハンナ。事件を追いかけるうちに、背後に食肉が関係している事を知る。真の標的は少女の父シェパード博士と判明するが、ガン撲滅の研究家がなぜ狙われるのか。

犯行はIRAか動物愛護協会過激派の仕わざに見えるが、果たして真相は、そして真犯人は誰なのか。

***

子供の頃は、養豚場や養鶏場が近くにあって、祖母の家には、牛と豚、羊とニワトリなんかがいた。祖母の家に泊まると、朝はニワトリ小屋に入って卵を貰って、小さな畑でネギをとって朝ごはんなんて事をよくやってた。

あの頃は、あれが贅沢なんて思ったことなかったけど、今、考えれば、贅沢な食べ物だったんだなと思う。

この本に出てくる食肉は、狭い場所で管理され早く大きくする為に、成長促進剤だったかな、そういう薬剤を使い、早く市場に出すように飼育される。

博士を狙った犯人は、動物愛護教会過激派なのか。それとも別なのか。

事件をおうハンナのキャラがスカッとしてるのとテーマが身近なのがよかったのかな。読後感は、妙に爽やかだった。

こういう本を読むと食べ物を見る目が変わるな。一時期、体を壊しかけたので、最近は食べ物には気をつけるようになったけど、もとの食材が汚染されていたら。考え出すと怖くなっちゃうな。