グロリア・マーフィー/仮面の天使

少女が大人を手玉にとるなんてって思い込み。気が付かない間に、刷り込まれてる事って多いのかもな。

仮面の天使 (扶桑社ミステリー) - グロリア マーフィー, Murphy,Gloria, 順子, 石川
仮面の天使 (扶桑社ミステリー) - グロリア マーフィー


◆制作
原題: A Whisper in the Attic 1994年 アメリカ 扶桑社

◆あらすじ
ペイジはマンハッタンで危ない目にあう。身重の身、ただでさえ精神的に負担の大きい時に危険な目にあい少し過敏になってる。

そこで、セカンドハウスに移ることにした。そこにいたのがリリー。最初は、屋根裏部屋にいたりリーに戸惑う。警察の照会でわかったリリーの過去。まだ子供。同情したペイジは
リリーを受け入れる。

***

ペイジは、人はいいが気が弱い。親切心があってお人よし。人を信じやすく流されやすいタイプ。

リリーは逆。腹黒く気が強い。忍耐力があって実行力がある。人を信じず、自分が何を欲しいのかわかってるタイプ。

最初は、ペイジが主導権を持っている。いや、リリーがそう思わせた、だな。傷ついた少女。心を閉ざしたのだと勝手に思い込むペイジ。

それを逆手に取るリリー。だんだんペイジの主導権を奪っていく。上から見てる同情心を見抜かれてるなんて思いもしない。それに気が付かないペイジが、能天気と言うか、はがゆい。

だんだん主導権がリリーに移っていき、さすがにペイジもやりにくくなっていく。でもまだリリーにきつい事は言えない。迷っている間に、リリーは次々に主導権を奪っていく。

もう、我慢できないと思ったペイジ。リリーと話そうとするがその時、とうとうリリーの本性が。ペイジは思いも寄らなかった事実を知る事になる。心理トリック、面白かったな。