映画、コレクターの原作。
◆制作
原題:Kiss the Girls 1996年 アメリカ 新潮文庫
◆あらすじ
美しく聡明な女性ばかりを狙った連続誘拐殺人事件がノース・カロライナとロサンジェルスで発生した。シントン市警刑事アレックス・クロスの姪ナオミも行方不明になり、彼は南部へ向かう。
自らカサノヴァ、ジェントルマン・コーラーと名乗って警察を挑発する誘拐犯は同一人物か?
そしてナオミの安否は。
刑事アレックス・クロス・シリーズ。
***
最初は、犯人の独白みたいな感じでどこに向かうんだ?この話はと思うけれど、それが逆に犯人の怖さ、気持ち悪さを感じさせた。誘拐してコレクションする手口も、気持ち悪い。つけまわし、相手の事を全部知った上で誘拐する。そんなところで、忍耐力発揮しなくてもw
そんな犯人に誘拐されるナオミを含む美女達。それぞれ才能を持っていて、いわゆる才女。女性の好みは、かなりいい犯人。相手にされてないのが悲しいけどw
ナオミと逃げ出した女性達の勇気がすごい。精神的に強い。犯人にいつ殺されるとも限らない状況で、犯人に追いかけられても逃げ出す事を、生きる事を諦めない。旗振って応援できるものなら、旗でもなんでもふりたい感じ。私には到底真似できそうにない。
そして最期、こんな犯人が一人じゃなかったことが判明。複数犯というのはありえるんだろうけど、こういうのでつるむのは止めて欲しい。こんな趣味って人に言えないし、友達できたーって喜ぶ気持ちだけは理解できるけど、趣味、殺人。それはどうかと。
しかも、僕らは狩猟民族とかって正当化してるし。根本が間違ってるでしょ。と突っ込みたい感じ。映画ではアレックスをモーガン・フリーマンが演じてたけどもうちょっと若いイメージに読めたな。