ジェフリー・ディーヴァー/コフィン・ダンサー

故・児玉清さんのもっとも愛した作家さんなのだとか。ボーン・コレクターの作者だしわからんでもないかな。

コフィン・ダンサー 上 (文春文庫) - ジェフリー・ディーヴァー, 池田 真紀子 コフィン・ダンサー 下 (文春文庫) - ジェフリー・ディーヴァー, 池田 真紀子
コフィン・ダンサー 下 (文春文庫) - ジェフリー・ディーヴァー

◆制作
原題:The Coffin Dancer 2004年 アメリカ 文春文庫

◆あらすじ
着陸直前の飛行機が爆発した。パイロットはある事件の証人。他の証人たちもダンサーと呼ばれるすご腕の殺し屋に狙われていた。ライムとそのチームは、ダンサーの裏をかき証人を守れるのか。

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上下巻、あっという間に読めた。話の展開がわりと早かったせいかな。

警官とパイロット。どちらも危険と隣り合わせの仕事。物語の中では、その共通点と飛行機の話が面白かった。ライムと女性たちとの心の交流も、わざとらしくなくそこそこロマンチックに読めた。

証人たちの命を狙うハンターのキャラも悪くない。ダンサーとライムが会話するシーンも、長すぎなかったのがいい。腹の探り合い、な感じが出てたかなと思う。

ストーリーそのものも二転三転と転がる。展開が速いだけにあれこれ考える暇を与えない。

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ちょっと残念だったのは、黒幕。ダンサーに仕事を依頼した事件を起こしてる張本人が、動機を語るシーン。そんなことの為に、とか、それだけ悲しかったのか、とか感情が動かされず、もったいない気がしたな。

黒幕がその人っていうストーリーは、ありだとは思うんだけど。