アーチーが放課後の絞殺魔事件で復帰。
◆制作
原題:Heartsick 2008年 アメリカ ヴィレッジブックス
◆あらすじ女子高生を誘拐して殺害、レイプする連続事件が発生。新聞は彼を、放課後の絞殺魔と名付けて報じた。
その事件を捜査するチームに、しばらく休職していたアーチーが復帰。アーチーは、ビューティーキラーという連続殺人犯に拷問を受けた刑事。彼はキラーに何をされたのか、放課後の絞殺魔は捕まえられるのか。
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好みなんだろうけど、オレゴン・ヘラルドの記者、スーザン・ワードの傷ついた過去とそれと向き合ってきた感じを、もうちょっとクローズアップして欲しかった。彼女は魅力的だった。
アーチーとビューティーキラーの関係の複雑さの描かれ方は好き。怖いだけじゃない、事件を解決しなきゃだけじゃない、たくさんの感情がそこに渦巻いてて、単純じゃないとこがよかった。このシリーズ、すでに犠牲、悪心と3つ出てるみたいだし、その中で、他の事も明らかになっていくんだろうけど。
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ちょっとやり過ぎかなと思ったのは、放課後の絞殺魔が解決した時、アーチーがキラーのとこへ行く理由。あり得るとは思うのだけど、書き方がまずかったのかな、違和感があった。
もう1つは、絞殺魔の被害者の順番。アディの前までならわかる。アディに手を出す前に、彼女が近くにいるのはわかってたわけだし、それならアディより先に彼女に手を出しそうな。彼女が年をとってたから興味がないってんなら、最後に彼女に手を出さない気がした。