埋もれる殺意39年目の真実#5#6

全6話。



◆制作
Unforgotten Season 1 2015年 イギリス

◆キャスト
キャシー・スチュアート警部=二コラ・ウォーカー
カーン巡査部長=サンジーブ・バスカー
会計士のエリック=トム・ゴーネイ
エリックの妻=ジェンマ・ジョーンズ
リジー=ルース・シーン
神父ロバート=バーナード・ヒル
サーフィリップ=トレヴァー・イブ

◆あらすじ
5話「突きつけられる証拠」
キャシーとサニーは通報を受け、ある人物の自宅へ向かう。自宅の捜索をしたところ、庭から人骨が発見される。キャシーたちは取り調べを始めるが、その人物はなぜ庭に遺体があったのか、遺体が誰なのかも分からないと主張。しかし、遺体が見つかった場所から被害者のものと思われる財布が見つかる。

6話「語られる真相」
キャシーとサニーはようやく事件の真実にたどり着く。語られた真相は驚くべきもので…。その後、捜査を終えたキャシーはジミーの母親モーリーンに全てを報告し、ジミーの葬儀に参列する。

***

5話、6話で話は急展開していく。いいなー。こういう作り大好き。

それぞれの過去が現在に影響を及ぼしだしてきた。
神父ロバートが使い込んだお金の使い道が明らかになる。彼はまだ新婚だった頃、若い女性に手を出してその女性を妊娠させていた。そしてその女性は子供を産んでいた。

ロバートの妻や娘たちはロバートを非難する。非難される事なんだろうが、長い間苦しんできたロバート、家族に内緒にしている子供を見捨てなかったロバート。自業自得とはいえ、長年その狭間で葛藤し自分に出来ることをやってきたことを考えると、簡単に避難できない気持ちにもなった。でも、自分がロバートの妻の立場になるのは嫌だけど。

昔、荒れていたリジーは夫と和解でき、実業家のフィリップは信用を失ってしまう。フィリップもやはり自業自得とはいえ、簡単に避難できなかった。根底には愛情が垣間見えたからかな。

残る会計士のエリックも誰にも知られたくない秘密を抱えていた。彼はゲイ、否、妻も子もいることを考えるとバイと考える方がいいのかもしれない、だった。それが原因で妻の精神状態は不安定になり、夫婦の間に亀裂が入っていた。

犯人が誰というより、母に対するエリックの息子の(息子は2人いるが普段面倒を見ていない方の息子)仕打ちが怖かった。派手に暴力をふるったり暴言を吐くわけでもない。ただ、動けない母が水を飲もうとすると、グラスを手の届かない場所へ移動させるだけ。だが、その陰湿さにぞっとした。

次の26年の沈黙は録画中。夫さんと2人で観るのが楽しみすぎる。