埋もれる殺意~18年後の慟哭~3話、4話

全6話。 

  マスターピース ミステリー:忘れられないシーズン3
マスターピース ミステリー:忘れられないシーズン3



◆制作
原題:Unforgotten season3 2018年イギリス

◆キャスト
キャシー・スチュアート警部=二コラ・ウォーカー
カーン巡査部長=サンジーブ・バスカー
クリス・ロウ(画家)=ジェームズ・フリート
ティム・フィンチ(ドクター)=アレックス・ジェニングス
ジェームズ・ホリス(テレビ出演)=ケヴィン・マクナリー
ピート・カー(営業マン)=ニール・モリッシー

◆3話「違える証言」
ヘイリーが失踪した日に貸し別荘に泊まっていたジェームズは弁護士を伴って警察へ出向き、同じく別荘に泊まった3人の友人と今も親交があること、別荘でヘイリーの姿を見ていないこと、大みそかの夜は外出しなかったことなどを話し、DNA採取を承諾する。

◆4話「ねじれる関係」
ヘイリーの失踪当日に教会で起こった盗難事件で、教会に残された窃盗犯の血痕とピートのDNAが一致。キャシーとサニーに呼び出されたピートは、教会へ盗みに入ったことは認めるが、ヘイリー殺害への関与は否定する。ジェームズはヘイリー事件との関係を疑われてマスコミに追われる。

***
ホームレスになっている画家のロウは、元はお金持ちで仕事もきちんとしていた。が、病にかかり誤解もあって、人に裏切られて傷ついていた。が、気にかけてくれる人を見つけなんとかやり直そうとして彼女と借りる部屋を見に行く。

ドクターのフィンチは元患者の家族に訴えられる。誰に聞いても評判のいいドクターだが、訴えた家族は、誰も見ていないと思ったドクターがひどい暴言を患者に浴びせていたという。

ホリスは息子との関係がこじれていた。電話をしても繋がらず、会って話せたと思うと息子はいなくなる。息子は薬におぼれていた。

営業マンのカーは客のお金を使い込んでいた。妻にはお金が足りないと言われ客のお金に手を出した。しかもこれがはじめてではないらしい。



今回は少し話が辛い。営業マンのカーにしても、能力不足と隠したがる性格のせいでお金がもうからず離婚の話が出る。テレビマンのホリスは親子の関係がぎくしゃくしてる。ホリスは息子を愛していて、息子も父を憎んでいるわけではない。それでもうまくいかない。画家のローも新しくはじめようとした矢先に出鼻をくじかれる。被害者のサイトには見知らぬ人からの誹謗中傷が書き込まれる。

いつも楽に生きていけるわけじゃない。時には自分の力ではどうしようもない事は起こる。けれど、こんなに立て続けに本人の力ではどうしようもない事を見せられると、気が重くなる。

4つの家族の物語が進行する中、キャシーの家族もぎくしゃくしていく。ここもうつうつ。
いい年齢のキャシー。息子は遠くで暮らしていて父は少し認知症がはじまっている感じ。それでも相手がいて楽しそう。キャシーには誰もいない。この事件の辛さとキャシーの孤独感が重なってどんどん気が重い展開になってる。もうちょっとなんとかならんか。救いがなさすぎる。

この時点で気になっていた容疑者が1人。前回もそうだったけど、1人だけ明らかに違う。これじゃ犯人がバレバレだと思う。犯人あてだけがミステリーの楽しみではないけど楽しみが半減するのは確か。