冲方丁さん原作。
12人の未成年たちが、安楽死を求め廃病院の密室に集まった。「みんなで死ねば、怖くないから」。ところが、彼らはそこで13人目のまだ生あたたかい死体に遭遇。突然の出来事にはばまれる彼らの安楽死。
あちこちに残る不自然な犯行の痕跡、次々起こる奇妙な出来事。彼らだけしか知らない計画のはず。まさかこの12人の中に殺人鬼がいるのか。それは誰?そしてその目的とは。
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12人の未成年が、安楽死を求め廃病院の密室に集まった。ところが、彼らはそこで13人目のまだ生あたたかい死体に遭遇。13人目は誰なのか、このまま計画を実行していいのか、この中に犯人がいるのか、いたとしたら誰なのか、このまま自分たちが死んだら殺人犯にされるんじゃないか。
そんな中、何故死にたいのか、十二人のそれぞれの苦悩が次々に明らかになっていく。と同時に13人目はどの時点で入り込んだのか、いつ亡くなったのか、12人の知り合いなのか。12人はどの順番で廃病院へ来たのか。彼らは疑心暗鬼の中、模索していく。
以外になんて言ったら怒られるだろうけど、面白かった。謎が1つじゃなく話も単調じゃなくいろんな要素が重なるストーリーに、ついつい引き込まれた。古川琴音さん演じるミツエはよかったな。杉咲花さんが演じているクールなアンリもよかった。
12人それぞれの死にたい理由がきちんと描かれていてよかったなと思う分だけ、これを計画した人の背景をもう少し描いて欲しかったな。これだけの計画をしなければならなかった気持ち、突き動かされる感情が最後に全面に出ていたらよかったなとついつい思う。そう思うって事はいい作品の証拠なのかも。ここまでくると好みの問題やろけど。