赤ずきん

 トワイライト初恋のキャサリン・ハードウィック監督が贈る、ダーク・ラブファンタジー
なそうな。

◆制作
原題:Red Riding Hood 2011年 アメリカ

◆キャスト
ヴァレリー=アマンダ・サイフリッド(ファインド・アウト)
ピーター=シャイロ・フェルナンデス
ヘンリー=マックス・アイアンズ(ねじれた家)
ヴァレリーの母スゼット=ヴァージニア・マドセン
ヴァレリーの父セザール=ビリー・バーク(ライト/オフ)
ソロモン神父=ゲイリー・オールドマン(ハリー・ポッターと死の秘宝)

◆あらすじ
幼馴染のヴァレリーとピーターは大人に成長していくにつれ、惹かれあっていく。だが、ヴァレリーの母は木こりのピーターより、村で一番裕福な家の息子で鍛冶屋のヘンリーを婚約者にと決めてしまう。そんな時、ヴァレリーの姉ルーシーがオオカミに襲われてしまう。村人はオオカミを退治しにいくがヘンリーの父親がオオカミに襲われ帰らぬ人になってしまう。

翌日、魔物ハンターとしてソロモン神父の一行が村に到着し、ルーシーを襲ったのは人狼で昼間は人の姿になり村人の中に紛れ込んでいると言う。そして、ソロモン神父の言った通りに犠牲者が出る。

***

ダーク・ラブファンタジーとしてはよかったかなと思う。2人の男性に思われる可愛くて色っぽいアマンダさん演じじるヴァレリー。だが、彼女が思いを寄せるのは常に1人。切ないよねー、思っても思っても報われないヘンリー。

2人で駆け落ちしようとしてたのに、姉が亡くなった事で駆け落ちのチャンスを失ってしまう。母はヘンリーと結婚させようとする。

そういう恋愛物語と並行して、人狼が人を襲うという物語が進行する。しばらく人を襲っていなかった狼が人を襲ったのは何故か。

ヴァレリーの母の話が姉ルーシーが襲われた理由につながるのはいいアイデアだと思うし、祖母が結婚のお祝いに赤いマントを送ったり、お腹の中に石をつめて鎮めるのも赤ずきんの話からもってきたのは悪くはなかった。

ただ、赤い月の時に人狼に噛まれた人は人狼になってしまうという事なら、村人全員を噛んでしまえばよかったような。そうすれば村人が疑心暗鬼になることもないので、話が変わってしまうけど。

赤ずきんは「大人もぞっとするグリム童話」の中の話の方が好き。そういう話で作って欲しかったな。