ついくすっと笑えてしまう日常のあれこれが面白かった。
◆制作
1993年 日本 文春文庫
◆内容
◆内容
周囲のちょっと変な人を、おかしくあたたかく綴った一冊「世相を斬る」59のコラム。
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「どうして男って結婚したがるのかしら」娘に聞いてどうする、独り身の母よ。
我が家もそうなので同じような事が所々あって、突っ込みどこが似てて苦笑。
どこへ行ったかK町の健気な郵便配達美青年。も一度帰れわが胸へ、もおかしくて笑ってしまった。
懐かしの「スタイルブック」を読んでちょっと反省。古い服を新鮮に着るこの工夫、この努力を読んでて同世代か、ちょっと上かなと思って著者紹介を改めて読んだら、1つ上の世代だった。私が生まれたとこが田舎だったからなのか、幼い頃の風景が、ちらっとよみがえったりした。
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人って自分では可笑しな事はしてないと思っているけれど、矛盾したことをしていたりする生き物だったりもする。機械みたいにはいかない。そんな不器用でヘンテコな人間を可笑しく温かい目を持って描いてくれる。
暮らしていく中で出会う人々を、面白がる。それが豊かに暮らす1つの秘訣なのかもしれない。