レジェンド・オブ・フォックス 妖狐伝説

2020年中国・香港合作 配役ぴったり


◆制作
原題:Chì hú shūshēng 2020年 中国

◆キャスト
王子進(チェン・リーノン)
白十三(リー・シエン)
英蓮(ハニ・ケジー)

◆あらすじ
狐の妖怪の十三は落ちこぼれなのだが、憧れの狐仙になりたいと思っていた。憧れの狐仙になるには人間を殺して丹を得なければならない。丹の最高峰、白丹を持つ人間がいると知り十三は人間界へと舞い降りる。

白丹をもつその人間は、仕官の試験を受けるために都を目指す貧しい書生の子進だった。子進と都まで旅をすることになった十三は、子進の白丹を奪う(命を奪う)事に迷いが出始める。

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面白かった。子進役のチェン・リーノンさんののほほんとした表情が、子進の素直な性格と合ってて子進に皆に好かれまくる理由がわかる。憎めない役がぴったりだった。調べてみたら台湾の方でアイドルもやられていたみたい。ちょっとたれ目な感じがぴったりだった。

狐の白十三役のリー・シエンさん、500年修行してきたことが無になるか、友人の命を取るかで板挟みになる役。中国の俳優さんなのだとか。ツンデレな感じがぴったりだった。

そして英蓮役のハニ・ケジーさん、細くて可愛い上にコミカルな役どころがぴったり。

英蓮さんが白丹にやられて、あちこち跳ね飛ばされたのには笑った。最後には屋根から飛び出す始末。間でなんとか体裁を保とうとするのがまた笑えた。

館や蛙や子進が試験を受ける時に襲ってくる亡霊とか、デザインも好き。ちょっとした小道すらも緑が生い茂りきれいな映像に仕上がってる。ただ1つだけ不満なのは狐のデザイン。これが一番良くないといけないだろうと思うんだけど、九尾の狐の時も子狐の時もデザインがいまいち。もっと可愛く出来ただろうに。

子進が十三の為に命を差し出そうとし、十三が子進の為に500年の修行を無にしようとする友情が好き。そして一番胸をうったのは、子進が英蓮に結婚を申し込むシーン。英蓮が人ではないと知っていてもなおずっと側にいたい、自分が出来るだけの事を英蓮にしたいという子進。あの台詞にはまいった。