ジェイムズ・パタースン/スザンヌの日記

全米ベストセラー第1位に輝く、感動のラブ・ストーリーと紹介されてた本。

スザンヌの日記 (ヴィレッジブックス F ハ 3-1) - ジェイムズ パタースン, Patterson,James, 恭美子, 高橋
スザンヌの日記 (ヴィレッジブックス F ハ 3-1) - ジェイムズ パタースン, 



◆制作
原題:SUZANNE'S DIARY FOR NICHOLAS 2002年 アメリカ ヴィレッジブックス

あらすじ
NYに住む女性編集者ケイティは、愛していた詩人のマットに突然別れを告げられる。
泣き暮らすケイティに届いたのは、マットのかつての妻スザンヌが息子のニコラスに宛てた日記。
そこに記されていたマットの秘密、マットがケイティと別れた理由だった。

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本には、その人の思った事や考えた事が書かれている事が多い。その人の目で見た景色、心の中の景色、人には話さない事。それが日記となるとその傾向はもっと強くなる気がする。

スザンヌの日記はもともと日記なのだから、思った事が満載。仕事ばかりしてきて、心臓発作を起こしたスザンヌ。のんびり生きようと引越しして、田舎で働く事にする。そこでペンキ屋兼詩人のマットと出会い恋に落ちる。

そのマットから別れを切り出される。そしてそのマットから送られてきたスザンヌの日記。
人の日記を読む事に、躊躇するケイティが可愛い。

そしてそのスザンヌの日記が全てを教えてくれる。スザンヌの思い、スザンヌとマットの間柄、2人の間に出来たニコラス。そして、その日記を何故ケイティに送ったかという理由さえも。

人と繋がる事の苦しさ、楽しさ、切なさ、あらゆる感情。ジェイムズ・パタースンはミステリー作家ではおさまらないか。否、作家にとってはジャンルは関係ないかもしれない。物語を紡ぐという点では、ミステリーも恋愛も同じなのかもな。