ノー・グッド・シングス

魔性の女と刑事と一緒にピアノとチェロを弾くシーンも素敵



◆制作
原題:No Good Deed 2002年 ドイツ・アメリカ

◆キャスト
ジャック・フライア(サミュエル・L・ジャクソン)
エリン(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
タイロン・アバナシー(ステラン・スカルスガルド)
フープ(ダグ・ハッチソン)
クオレル(ジョス・アクランド)
クオレル夫人(グレイス・ザブリスキー)

◆あらすじ
家出娘を探していた刑事は、通りで助けた老婦人に招かれ家を訪れる。しかし、ここを拠点とする強盗団に襲われて拘束されてしまう。その後一味は銀行強盗に出かけ、ボスの情婦エリンだけが見張り役として残った。エリンは美しい魔性の女だった。 

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強盗団に捕まった刑事を、「1408号室 」のサミュエル・L・ジャクソン。
強盗団の魔性の女を、「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチ。
強盗団のリーダーを、「パーフェクトゲーム」のステラン・スカルスゲールド。
強盗団の中で、切れやすい男を「グリーンマイル」のダグ・ハッチソン。
どんだけ好みの役者さんを、並べてくれるやら。2002年の映画、最初に観たのは2010年。
現時点でまだAmazonPrimeでも字幕版が有料で出てた。

強盗団の全員がお互いを警戒しつつ、大金を手に入れるという目的の為に協力しているので、それぞれが相手の行動を気にかけている。リーダーは、仲間に説明しているプラン以外のプランを持っている。

魔性の女も、最後には自分が大金を手に入れようとしていて、周りの男性をそそのかしつつ、自分に有利に事が運ぶように行動してる。切れやすい男は、リーダーの行動を警戒しつつ魔性の女にたぶらかされ、刑事は、魔性の女に惹かれつつも生き残るチャンスを伺っている。

それぞれが思惑を持って動くので、当然ながら予定通りに事は進まない。そのかけひきが、面白かった。魔性の女エリンが、リーダーから逃げようとしたのでこういう事に、と靴を脱ぐシーンは好きだな。ちょっとびっくりした。

エリンが刑事と一緒にピアノとチェロを弾くシーンも素敵だった。触れそうで触れない2人の間に流れるあの間が、とてもセクシーでロマンチック。

古くても好きになりそうな映画って、まだまだあるんだろうな。