ジャッジ・ジュディシンドリン /女の馬鹿は死ぬまで治らない

長年裁判官として働きテレビ番組でも裁判官役をこなしたジュディシンドリンのエッセイ。



◆制作
原題:Beauty Fades, Dumb is Forever 1999年 アメリカ 講談社

あらすじ
頭の悪い女は、絶対幸せになれない。ブランドで身を固めても幸せはやってこない。白馬の王子をまってるだけでは人生は始まらない。「本当に頭がいい」女性にしか幸せはやってこないのだから。

NYで最もタフでフェアな裁判官として名を馳せ、現在はTVで大人気の著者が説く、全く新しい女の生き方。

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幸せになるための、シンプルな10の真実というのが書かれていた。納得行くことも個人差があるだろうという事もあった。ただ明快な語り口だったし、1度は読んでもよかったなと思う。

仕事の打ち合わせや交渉の時の考え方とか、長年夫に対して我慢してきた妻が、我慢せずに付き合っていく話とか、女性ならではの視点で、自分と自分以外の人との境界線をどこにもっていくかという事を明確に書いてる。

エッセイって、その人の考え方や性質が出るから面白い。違う所が出てきて、自分の性質がわかる所もまた面白い。自分の事ってわかってるようでわかってない事もあるから。

自分の事が少しでもわかると、他の人はこうしてるけど私は性格が違うからこっちの方が楽だなとかわかったりして、迷う場面が少なくなる気がする。ちょっと得した気分になるのも、楽しい。

いつも愚痴って泣いてばかりで人をねたんで悪口を言う。意地悪な悲劇のヒロインになりたい?それとも、毎日楽しい物語の主人公になりたい?若い頃、苦しい場面になると自分にそう問いかけてた。

悲劇のヒロインは、なんとなく美人なイメージだけど、私は辛いのや苦しいのは嫌なので、楽しい物語にしよう。楽しくなるようにしていこうと思ってた。この本を読んでて、そこは間違ってなかったなと思う。