刑事ヴィスティング~殺人鬼の足跡~#10話17年後の証明

証拠改ざんは誰。



◆制作
原題:Wisting 2022年 ノルウェー

◆キャスト
刑事、ヴィリアム・ヴィスティング(スヴェーン・ノルディン)
ヴィスティングの娘の記者、リーネ(テア・グリーン・ルンドバーグ)
刑事、ハンメル(マッツ・オウスダル)
女性刑事、トールン(ヒャシュティ・サンダル)
刑事、ベンジャミン(ラーシュ・バルゲ)

◆10話 17年後の証明 あらすじ
勾留されていたヴィスティングだったが、ヘンネンの力を借りて釈放される。そして17年前の面会者記録から、ハーグルンにタバコを渡した人物を知る。さらに吸い殻の入った証拠品袋を入手し、元鑑識のフィンに、この証拠に触れるはずのない人の指紋があるはずだと調査を頼む。

一方リーネはマデレアンから、ヴィリアム宛ての包みを渡される。その中身は監禁中のセシリアを写したビデオカセットだった。

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17年前の事件とリネーア失踪事件の犯人は明らかだった。何故なら彼が釈放された途端にリネーア失踪事件が起きている。証拠改ざんの犯人も想像がつく。ヴィスティングが主任を外された時、事件解決を焦って記者発表したせいで、犯人は慌ててセシリアを殺したとヴィスティングが言ってたから。早期解決したい人が証拠改ざんしたなと思った。

改ざんした人はヴィスティングに証拠改ざんを黙認させようとするが、ヴィスティングは応じず。結局事件が解決した時に、ヴィスティングは復職、改ざんした人は停職になってる。

リーネが追ってる犬の飼い主殺しと17年前の事件、今回の失踪事件は繋がるのは前回の連続殺人事件と同じ流れなので想像がつく。ただ、犬の飼い主殺しの被害者はどう関わってるんだろうというのはわからなかった。

見せ方は好きだな。2人とも17年前の事件の解決を願っているので、利益相反にはならないとヴィスティングの弁護も引き受けた弁護士フェンネンが持っていた証拠品の指紋を調べると、そこにはつくはずのない指紋が。ヴィスティングに面会記録を見てくれと頼まれて断っていた同僚も、結局気になって調べてしまう。そしてその結果も同じ人を指している。

リーネは犬殺しの被害者の元彼女のマデレアンと会う。ヨーナスから受け取ったものをマデレアンはリーネに渡す。それにはヴィスティングに渡してと書いてあった。17年前に撮られたビデオだった。そこから女性たちの監禁場所を特定しようとする父と娘。

一方、ベンジャミンはリネーアの写真を撮っていた写真家を追跡する。写真家やリネーアと行動を共にしていた青年は犯人ではないだろうなと思っていた。関係があるとすれば写真をどこかで見た犯人がそこから被害者を選んだとかぐらいかなと。

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笑ったのは、リーネとヴィスティングが監禁場所に向かう車の中での会話。父は前科がある元カレとやり直すつもりなのかと娘に警告しようとする。が、娘は先に知ってる事を言わせてととんでもない告白を。

元カレ悪くないやないかーい。ごめんよー。正直ひどい男だと思ってましたーって、物語の話なんで謝る必要ないけど、つい思っちゃった。ただ、元カレに前科がついた決着の仕方は好きじゃないけど。ある意味これが一番のどんでん返しだったかも。事件とは関係ない話だけど、こういうエピソード入れてくるのが好き。

フランクが悲しかったな。本当に大切な姪だったんだな。捜査班のメンバーはトールンも含めて通常に、リネーアは助かった。

原作はヨルン・リーエル ホルスト。シリーズ1の6話から10話までは猟犬が原作。

猟犬 - ヨルン リーエル ホルスト, 猪股 和夫
猟犬 - ヨルン リーエル ホルスト