刑事ヴィスティング~殺人鬼の足跡~#6告発の波紋

吸殻の謎。


◆制作
原題:Wisting 2022年 ノルウェー

◆キャスト
刑事、ヴィリアム・ヴィスティング(スヴェーン・ノルディン)
ヴィスティングの娘の記者、リーネ(テア・グリーン・ルンドバーグ)
刑事、ハンメル(マッツ・オウスダル)
女性刑事、トールン(ヒャシュティ・サンダル)
刑事、ベンジャミン(ラーシュ・バルゲ)

6話 告発の波紋 あらすじ
ゴッドウィンを捕らえた警察官としてテレビ出演する事になったヴィスティング。しかしその番組で、17年前に起きた事件の証拠改ざんを告発される。それはセシリアというモデルがジョギング中に誘拐され、12日後に遺体で発見された事件だった。

そのとき、犯人逮捕の決め手となる証拠として挙げたタバコの吸い殻が問題だという。ラルヴィク署は警察問題調査局から調査を受け、ヴィスティングは責任者として停職処分を余儀なくされる。

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ヴィスティングはテレビ出演した際、17年前のハーグルン事件での証拠改ざんをハーグルンの弁護士に追及される。3話で元同僚のフランクが見張っていたハーグルン。彼は3話でも無実を訴えていた。

一方、公園で犬を連れた男が殺害される。リーネは父の記事を差し替える可能性があるとこの事件の取材をはじめる。犬を見に行ったリーネは犬のチップから飼い主はヨーナス・ラヴネバルグという名前で住所も手に入れる。その住所に向かったリーネはドアが開いているのを見て近寄るが犯人に殴られてしまう。

自分が襲われた事件を父の記事と差し替えて貰おうとするリーネだが、締め切りが迫る上に警察には犯人のDNAがあるかもしれないからと病院へ連れていかれる。そしてその記事は5面でしか扱って貰えず、父の責任を追及する記事が1面で報じられる。

17年前の事件でハーグルンを犯人としたのは煙草の吸殻に彼のDNAがあったからだった。だが弁護士が鑑定した結果、3本あった吸殻は2つの銘柄だった。ハーグルンを有罪に仕立てる為吸殻は現場にわざとおかれた可能性があるという。

署長はヴィスティングを停職にし、代わりに女性刑事トールンを責任者にする。(1話で会議の途中で子供のお迎えに行った刑事さん)そして17年前の事件について署長とヴィスティングは対立する。

その頃、ストーカーに追われたと警察に訴えた女性リネーアは(5話にでていた)警官に証拠がないと冷たく扱われた事に怒り、経緯をブログに書いていた。



女性刑事トールン、インスリン注射みたいなのを打っている場面が出る。みんな仕事しながら悩みや問題をかかえているのが表現されてるのはリアリティがあって好き。今度はトールンのプライベートが少し出てくるのかな。1話ではハンメルの事情が描かれ、全編を通してヴィスティング家の事情も描かれている。

5話に出てきた女性リネーア、対応したベンジャミン刑事はゴッドウィン事件を追っていたので彼女の訴えを真剣に受け取らなかった。これは後々出てきそうだなと思っていたら、やっぱり出てきた。彼女が7話で被害者になるんだろうな。その事件の犯人は17年前の事件と同じ犯人なのか。それはハーグルンなのか別の人なのか。

犬の飼い主を殺した犯人は飼い主の家に先回りしている。ということは顔見知りなのか。動機は何か。フランクがあそこまでハーグルンに執着するのは理由があるのか思い込みか。ここへ来ても謎はつきないのは楽しくていい。

原作はヨルン・リーエル ホルスト。シリーズ1の6話から10話までは猟犬が原作。

猟犬 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) - ヨルン リーエル ホルスト, Jørn Lier Horst, 猪股 和夫
猟犬 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) - ヨルン リーエル ホルスト