刑事ヴィスティング~殺人鬼の足跡~#8ストーカーの影

ハーグルンの言葉。


◆制作
原題:Wisting 2022年 ノルウェー

◆キャスト
刑事、ヴィリアム・ヴィスティング(スヴェーン・ノルディン)
ヴィスティングの娘の記者、リーネ(テア・グリーン・ルンドバーグ)
刑事、ハンメル(マッツ・オウスダル)
女性刑事、トールン(ヒャシュティ・サンダル)
刑事、ベンジャミン(ラーシュ・バルゲ)

8話 ストーカーの影 あらすじ
ファリス湖にあったボートには、きれいに畳まれたセーターが残されていた。自殺を疑う警察に反論するリアーナの母は、親子関係がうまくいっていなかったことまでも持ち出され、警察への不信感をあらわにする。

一方ヴィスティングはフランクに、農場近くの目撃証言は確実ではないことを話す。それでもハーグルンを疑うフランクとともに、ハーグルンの後をつける。

***

リネーアのセーターが湖のボートから見つかった。母親は娘はいくら言っても服を畳んだりしなかった。だからボートにあったセーターを畳んだのは絶対娘ではない。自殺ではないと娘の部屋を調べる。

ベンジャミンはいろんな方向から捜査をしようと、リネーアの友人たちから話を聞く。リネーアは怯えていて眠れず薬が欲しくて相談したら、精神科にかかれと言われたと友人に話していた。その精神科医によると、リネーアは孤独な事の方が辛そうだったと言う。自分が何をしても目立つためだと思われる。警察も親も信じてくれない。目立つためにしているわけではないのにと。

ベンジャミンは両親から捜査の状況を問い詰められ、精神科医に会った事、リネーアが親との関係に悩んでいたことを話してしまう。両親は娘は自殺でその原因が自分達だと思っているのかと激高してしまう。ベンジャミンはそうではないと話すが両親は聞く耳を持たない。

主任のトールンは体調悪化の上に、マスコミ対応にチームの捜査指揮と手一杯でリネーアの両親からもやる気がないと思われてしまう。挙句倒れてしまう。

そして両親は、ヴィスティングのコテージを訪ねてきた。警察はあてにならない。もし娘の事件が17年前の事件と同じだとしたら、頼れるのはヴィスティングしかいないと。

ヴィスティングは捜査は出来ないと彼らに説明するが、元同僚のフランクに会いに行く。フランはリネーアの事件もハーグルンの犯行だと言う。ヨーグルンが釈放された途端に事件が起きるのは変じゃないかという。ヴィスティングはフランクと共にハーグルンを張り込む。ヨーグルンの後をつけ1軒の家にたどり着く。フランクは乗り込むがそこはハーグルンの父の家だった。フランクの法を無視した強引さにヴィスティングは苦言を呈す。

コテージから家に戻ったヴィスティングは、リーネの元カレと鉢合わせし2度とリーネと会うなと告げる。リーネの人生をぶち壊した元カレとよりを戻すのかと問われた娘は、口を出さないでと言う。リーネは取材を重ねるが仕事が上手くいかず、元カレの元へ走る。



フランクに付け回されるハーグルンが、ヴィスティングのコテージを訪ねてくる。そして証拠となった吸殻の話をする。人を恨んでやり返すそういう連鎖は断ち切らないと。自分はそういうのはごめんだと言う。そしてあの吸殻を手に入れた人物を特定する方法がある。そしてそれはヴィスティングなら出来ると。

ヨーグルンさん、言ってる事がまとも。考える時間がたっぷりあったと淡々と話すハーグルン。元警察官だったフランクの方が異常に思える。が、ちょっと変。17年も無実の罪で収監され出所してから弁護士を雇っている。無実なら当然だろう。それなのに何故ヴィスティングに接触してくるのか。そこが腑に落ちない。

吸殻が捏造だとしてそれが出来るのが警察だとハーグルンは匂わせていた。彼の言う事を信じるなら、証拠をでっち上げたのは手柄を立てたいからか、思い込みか、犯人と関係があるのか。17年前の事件の犯人は何人殺しているのか。リネーアもこの犯人の被害者なのか。残り2話で真相が明かされる。

原作はヨルン・リーエル ホルスト。シリーズ1の6話から10話までは猟犬が原作。

猟犬 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) - ヨルン リーエル ホルスト, Jørn Lier Horst, 猪股 和夫
猟犬 - ヨルン リーエル ホルスト