刑事ヴィスティング~殺人鬼の足跡~#9秘密裏の捜査

リネーアの写真。


◆制作
原題:Wisting 2022年 ノルウェー

◆キャスト
刑事、ヴィリアム・ヴィスティング(スヴェーン・ノルディン)
ヴィスティングの娘の記者、リーネ(テア・グリーン・ルンドバーグ)
刑事、ハンメル(マッツ・オウスダル)
女性刑事、トールン(ヒャシュティ・サンダル)
刑事、ベンジャミン(ラーシュ・バルゲ)

9話 秘密裏の捜査 あらすじ
リネーアの父マグヌスが呼び掛けた大捜索が始まる。個別に独自調査をするヴィスティングは元同僚に2001年の面会者記録があるか確かめてほしいと声を掛ける。彼女は断わるが嘘が憑けない性格で、ヴィスティングが秘密裏に捜査していることが調査委員会の人に知られてしまう。

そんな中、ヴィスティングはフランクの家で、壁一面に貼られたエレンの失踪に関する切り抜きや写真を目にする。そこにはリーネの隠し撮り写真もあった。

***

ヴィスティングは元同僚にヨーグルンの面会記録があるかだけ確認してくれと頼むが、調査に嘘はつけないと断る。警察署に忍び込んだヴィスティングは面会記録を手に入れる。その記録に犬殺しの被害者ヨーナス・ラグネバルグの名前を見つける。ヴィスティングは娘のリーネに会いに行く。ヨーナスの件を話し一緒に捜査しようともちかける。

フランクの家に被害者たちの写真がありリーネの写真もあったと父親から聞いたリーネは、その写真はヨーナスの犬仲間の家に行った際に撮られた写真だと言う。フランクはリーネを狙っていたわけではなくヨーナスの周辺を探っていたのではないか。リーネはヨーナスの元恋人に電話をかける。だが彼女はヨーナスの死を知らなかった。

元恋人との接触に失敗したリーネとヴィスティングはヨーナスの犬仲間(ロクセリー)にもう1度話を聞こうとする。彼の家に行くと彼は殺されていてヴィスティングは逮捕される。

警察があてにならないとリネーアの両親は、自分達で捜索隊を結成する。警察は協力は惜しまないと述べ、ハンメル達も捜索に参加するがその捜索にセシリア事件の容疑者だったダニーの姿を見つける。ベンジャミンはリネーアのInstagramの写真はこだわって加工してあるが、最後の写真はそうではない。リネーアは自殺ではないと確信する。

コンビニの防犯カメラを調べていたら、失踪前日にリネーアは男性と一緒にいた事がわかった。彼女は怯えていたと言う。

リネーアの写真を調べる捜査チーム。写真の中にあるものを見つけたハンメルはその写真を撮ったのはダニー・フロムだと言う。ダニーはセシリアの事件の時の最初の容疑者だった。ダニーがリネーアの写真を撮っていた。

フランクはハーグルンに直接会いに行く。


犯人も内容も想像がついてきたせいか、伏線だなとわかってしまう。それでも楽しめたのは嬉しい。

今回は罪悪感が強く出た回だったなと思う。リネーアの最初の訴えをきちんと聞かなかったと自分を責めてる感じのベンジャミン。リネーアの母は娘に厳しすぎたとやはり自分を責めてる。

今回はハンメルのいい所がたくさん。警察に忍び込んだヴィスティングを監視カメラで見つけたハンメルだが知らないふりをする。ベンジャミンを気遣ったりダニーに気が付いたり、妻に愚痴をこぼしたり、証拠を捏造した人にも正義があったかもとかも言う。いろんな人の気持ちが解りすぎるからこそ、線が引きにくくなってしまうハンメルの感じが出ててよかった。

みんな完璧じゃない。その時いいと思った方法で前に進んでる。

原作はヨルン・リーエル ホルスト。シリーズ1の6話から10話までは猟犬が原作。

猟犬 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) - ヨルン リーエル ホルスト, Jørn Lier Horst, 猪股 和夫
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