埋もれる殺意~30年目の贖罪~1話、2話

全6話で完結。まだAmazon Prime Videoに出ていなかったので、youtubeを貼っておくことにする。


◆制作
原題:Unforgotten Season4 2021年イギリス

◆キャスト
二コラ・ウォーカー(キャシー・スチュアート)
サンジーヴ・バスカー(サニル・“サニー”・カーン)
フラン・リングリー(キャロリーナ・メイン)
ジェイク・コリアー(ルイス・リーブス)
マレー・ボールティング(ジョーダン・ロング)
カレン・ウィレッツ(ピッパ・ニクソン)

リズ・ベイルドン(スーザン・リンチ)
フィオナ・グレイソン(リズ・ホワイト)
ラム・シドゥ(ファルドゥット・シャルマ)
ディーン・バートン(アンディ・ナイマン)

◆1話
サニーは、ロンドン北部ハーリンゲイの廃棄物処理場で、頭部のない男性の遺体が発見されたと一報を受ける。遺体は冷凍保存されていたようで、特徴的なタトゥーがあった。遺体のポケットからマラソンという名のスニッカーズの包装紙が出てくる。被害者はマシュー・キアラン・ウォルシュ。マットと呼ばれていて失踪時の年齢は24歳で電気技師だった。

冷凍庫は、ロバート・フォガティという男のもので、彼が亡くなった後、身寄りがない事から市が片付けたものだった。どうやらロバートは30年遺体が保管していたとみられる。ロバートの指紋照合の結果、飲酒運転の記録が見つかる。被害者が最後に目撃された付近で、逮捕しようとしたらロバートは泣き出した。警察学校の卒業祝いで警察官になる前から台無しにしてしまったと言う。車に乗っていた5人全員は(フィオナ・リズ・ディーン・ラム)警官になったばかりだった。

ラムは母の誕生日にプレゼントを渡すが、父はラムとは目も合わさない。現在の妻に子供が出来るが、エコーの最中に検査をしていた人の手が止まる。フィオナはセラピストをしていて、新しいクリニックの準備をしていた。リズは母の様子を見に家へ行くが、母には嫌味を言われてしまう。ディーンは会社を経営していた。

一方、キャシーは警察を辞めようと思っていたが、3カ月の勤続年数が足りなくて年金が受け取れない事を知る。不安を感じるキャシーだが仕事に復帰する。キャシーの父親は認知症を発症し、父は怒りっぽくなっていた。

◆2話

飲酒運転の際、どうしたら見逃してくれるかと引き下がった人がいたと逮捕した警官は話す。ロバートは逮捕され車はお酒を飲んでいない人が乗っていったという。当時、被害者のマシューは評判が良くなく捜査はおざなりだったらしい。その時の車はすでにスクラップにされていた。被害者の服には珍しい植物がついていた。ロバートの遺品から鍵束を見つけた。ロバートの孫のDNAから身元が正式に確認され、夜のニュースで流される。警察官の学校の記録から、飲酒運転の時、同乗していた4人全ての記録が出てきた。フィオナとディーンは卒業してすぐに警察をやめていた。ラムは警部、リズは本部長候補になっていた。

ラムの妻は羊水検査を希望するが、ラムは気が進まず話を避ける。同僚の女性からセクハラを上司に話されるが、ラムは人種差別だと主張する。同僚の女性は正式に訴えると言い出す。フィオナは新しい事務所の為のローンを組む。リズの母はお手伝いに「リズの秘密を知れば一瞬で白髪になる」と言う。リズは警察本部長の面接を受ける。リズの母が電話してきて面接の結果を聞く。「あんな事情を抱えているのに、トップを狙うなんて鋼の心臓よね」と言う。ディーンは新しいスマホを手に入れる。「昔のよしみで頼みを聞いたが、二度と連絡してくるな」と誰かに話しスマホを壊す。

キャシーの息子は職探しもせず朝も起きず、キャシーはイライラしてしまう。父は遺言を変えるという。家の権利の半分は今の妻に送りたいと言う。キャシーは今の妻がそそのかしたのではないかと疑心暗鬼になり、家の中はギクシャクしはじめる。

***
チームのメンバーが全員変わっていなくて再び会えたのは嬉しい。が、キャシーの描写が自分の悪い所を見ているみたいで苦しい。いろんな事が手いっぱいで、彼氏に申し訳ないと思いつつ追われている感じ。

事件は相変わらず、4人の容疑者が揃う。過去が現在を脅かす構成。今回は全員が家族に理解されず恵まれない設定。お金ではない寄り添って貰えるかどうかの問題。そしてキャシー自身の家族にも同じことが言える。家族というのは近い関係だけに難しい。

チームに戻る事になったキャシー。
キャシー「みんなになんて言ったの?」
サニー「言われた通りに大騒ぎするなと」
キャシー「もう少し騒いでよ。あれじゃちょっとお茶を買って戻ったみたい」って台詞には笑った。キャシー、捜査にはあれだけ鋭いのに、可愛すぎる。