彼女のあの一言が。
◆制作
原題 The Hunt for Raoul Moat 制作2022年英国
警部補ニール(リー・イングルビー)
ラウル・モート(マット・ストコー)
ラウルの元彼女サム(サリー・メッシャム)
サムの新彼クリス・ブラウン(ジョセフ・ディヴィス)
◆あらすじ
2010年に実際に起きた事件をもとに作られている。
ラウル・モートは暴行罪で服役していた。元彼女のサムは面会に行きたくなかったが、ラウルが恐ろしくて面会に行っていた。元彼女のサムはラウルが服役している間に別れようとしていた。サムはある日クリス・ブラウンという男性と知り合う。彼と新しくやり直したい。だが、ラウルはしつこかった。
新しい恋人のクリスは警官だと言えばラウルは諦めてくれるかもしれない。そう思ったサムはラウルに恋人は警官だと告げた。ラウルは嫌いな警官に彼女を奪われたと思い、クリスを殺し他の警官も標的にして襲った。ラウルは指名手配になり、多くの警察官だけではなく軍も出動する事態になり、英国史上最大の捜査になった。犯人は最後に自殺している。
当時のネットでは、ラウルは英雄だと言う風潮だったらしい。権力(警察)に立ち向かったと受け取られたのか。2人の息子を連れていてラウルは英雄だと言った女性に、息子さんが被害にあっても同じことが言えますか?とテレビのレポーターがインタビューしていた。女性は答えずに立ち去った。
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最近よくある話だと言えばそうなのかもしれない。
クリスが警官だと言えばラウルは諦めてくれるかもしれないと、嘘をついた。これが最初の失敗だったんだろうな。だがサムを責められない。彼女にだって幸せになる権利はある。
えますか?とインタビューしていた。当時の英国の状況が見える気がした。
もし、ラウルみたいな人に執着されてしまったら、どうするのが正解なんだろう。