実際の事件に着想を得た犯罪サスペンス。
ミッドナイト・キラー(字幕版)
◆制作
原題：Midnight in the Switchgrass 2021年アメリカ
◆キャスト
殺人課刑事 バイロン・クロフォード(エミール・ハーシュ)
ＦＢＩ捜査官 レベッカ・ロンバード(ミーガン・フォックス)
ＦＢＩベテラン捜査官 カール・へルター(ブルース・ウィリス)
シリアルキラー ピーター・ヒルボロー(ルーカス・ハース)
◆あらすじ
フロリダ州警察、殺人課の刑事、バイロンは若い女性ばかりを狙う連続殺人事件を追い続けていた。一方、FBI捜査官のレベッカも、パートナーを組むベテラン捜査官カールと共に危険なおとり捜査をしていたが犯人に辿り着けずにいた。
１人の被害者の事件をきっかけにバイロンとレベッカは協力し、犯人を追いはじめる。ピーターは完璧なマイホームパパのように見えたが、裏の顔は罪のない人間を残忍に殺す欲望が渦巻くシリアルキラーだった。バイロンとレベッカはその真実に近づくも、レベッカが囚われた。
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トラックストップ・キラーと言われた、ロバート・ベン・ローズが起こした事件に着想を得て作られたサスペンス。
殺人課刑事パイロンがまずよかった。「犯人を捕まえますって言わないの？」っていう被害者の家族に「出来ない約束はしない」という。変に希望や期待を与えない所に好感が持てた。
ベテラン捜査官として出てくるブルース・ウィリス、使い方がもったない気がした。シリアルキラーを演じたルーカス・ハース。刑事ジョン・ブックの頃からすると俳優歴も長い。いいおじさんになっていてちょっと太ってきてた。でもあの目は健在だし、いいおじさんがシリアルキラーってのもよかった。
話の入りがよかったな。「ひざまづけ。俺のいう事をきけ」という男をやりこめるミーガン・フォックス演じるレベッカ。ちょっとスカッとする。そのレベッカが捕らえられた時の抗い方、共に捕まっている女性を逃げろと励ますミーガン。そのミーガンの過去。すんなり話は入ってきた。
観てる人の感情に訴えるなら、被害者達がもう少しクローズアップされた方がこの事件の残酷さが出た気がする。そこが出ればシリアルキラーの恐ろしさももっと増したかもしれない。私の好みとしては残酷とか被害者の苦しみを観るのは辛いから、今のままでもいいかな。
最後に刑事さんが遺族に会いに行くシーンは好き。