埋もれる殺意~30年目の贖罪~3話、4話

全6話で完結。


◆制作
原題:Unforgotten Season4 2021年イギリス

◆キャスト
二コラ・ウォーカー(キャシー・スチュアート)
サンジーヴ・バスカー(サニル・“サニー”・カーン)
フラン・リングリー(キャロリーナ・メイン)
ジェイク・コリアー(ルイス・リーブス)
マレー・ボールティング(ジョーダン・ロング)
カレン・ウィレッツ(ピッパ・ニクソン)

リズ・ベイルドン(スーザン・リンチ)
フィオナ・グレイソン(リズ・ホワイト)
ラム・シドゥ(ファルドゥット・シャルマ)
ディーン・バートン(アンディ・ナイマン)

◆3話

48時間以内にロバート・フォガティ(遺体を冷凍庫で保管していた男)が犯人ではないという証拠が出ない限り、4名への捜査は打ち切る。マシュー・キアラン・ウォルシュの遺体の残りを探し死因を確定する事だと上司に言われたキャシー。4人にあの飲酒運転の夜の事を聞く。一方、ロバートの鍵束から貸倉庫の鍵が見つかる。貸倉庫には残りの遺体があった。あの夜の目撃者は、被害者は2人の男性に追いかけられていて、1人は被害者の名前を呼んでいた。つまり知り合いだと証言した。これで事件だと確定出来た。

ロバートのニュースが流れた後4人は動揺する。リズには警察本部長の内定があり、フィオナはローンを辞めようとする。ディーンは息子と同じ障害のある人たちのオークションをしていた。ラムは高齢出産の妻と話し合っていた。キャシーとサニーは手分けして4人に話を聞くが4人とも30年前の事は覚えていないと供述した。そしてフィオナはリズと会おうとし、ラムはディーンと会おうとする。

キャシーの息子はキャシーに言われて祖父に会いに行く。祖父は今暮らしている女性には何もないうえに、これから数年世話をかけそうだから、少しでも残してあげたいと言う。

◆4話

遺体の残りはミイラ化していた。先が尖った長さ10cm幅7.5mmのものがこめかみから頭蓋骨に突き刺されていた。これが凶器と思われる。被害者は警察学校近くのパブで喧嘩になって暴行事件を起こしていた。喧嘩の相手を調べると、当時の巡査が訓練生に傷がついてはいけないと穏便に済ませた形跡があった。被害者の服についていたハーブはスイートシスリーと言い、イギリス北部では野生のハーブだがロンドン周辺では自生していない、家庭菜園の可能性が高いと判明する。被害者が最後に目撃された近くに家庭菜園があった。

被害者の家族を探していた巡査が兄を見つける。彼はあの晩すべて見ていたと言う。車の助手席から降りたアジア系の男が弟に向かって走り出した。弟は逃げた。その後、ドライバー、3番目の男、後部座席の2人の女も同じ方向へ消えていった。兄は喧嘩をしたことがなく隠れて見ていた。それを恥じて今まで黙っていた。その証言で遺体を保管していたロバート、リズ・フィオナ、ラム、ディーンの全員が関わっていた事が判明する。

5人の警察学校時代の教官は、彼ら4人は卒業パレードに誰もゲストが来なかったと話す。共通点が見つかったと思うチームは、彼らの過去を調べ始める。

フィオナとリズは密かに会った。リズは動揺するフィオナに、もしまた警察が来たら思い出したように「真実」を話せと「真実」を確認する。リズは家政婦にリズの母から聞いた事を警察に話されるとまずくないですか?と言われ、賃上げに同意。フィオナは夫に27年前の交通事故を打ち明ける。交通事故の時、フィオナは酒を飲んでいたと思われるが、検査に回るはずの血液が署内で無くなっていた。当時リズがその警察にいて、フィオナとリズは共に暮らしていた時期がある事が判明する。

ディーンとラムもまた会っていた。彼ら2人も「真実」に沿えば問題ないと確認し合う。ディーンは妻に警察は何故来たのかと問われ、あの件ではないと言う。ディーンは妻に隠し事される事に疲れたと言われる。ラムは子供がダウン症の疑いが濃厚になり、育てる自信がなくなってくる。

祖父は解っていると言われたキャシーは、息子に10年後に敷金がないからと言って、言ってこないでと言い息子とギクシャクする。キャシーは怒りがおさまらないと彼に話す。

***
事件の真相にどんどん近づいている気はするが、犯人は複数なのか単独なのかが判明しない。今の4人の生活に30年前の事がゆっくりと追いついて影響しだすのが見ていて怖い。フィオナはどっちみち耐えきれないだろう。ラムもそのうち自爆しそう。この2人は感情を表に出してくる。後の2人は見ていて怖い。感情を抑えて冷静にふるまうリズとディーンが感情を爆発させたらどうなるのか。