ホーリー・ボボ・ケース -最重要目撃者の証言-

amazonPrimeにあった43分のドキュメンタリー。

ホーリー・ボボ・ケース -最重要目撃者の証言- - マーラ・スーシー, ダン・エイブラムス
ホーリー・ボボ・ケース -最重要目撃者の証言- 


◆制作
2021年 アメリカ

◆内容
テネシー州の田舎町で20歳の看護学生、ホーリーが誘拐される。事件から3年後、誘拐や殺人など複数の罪で4人の男が起訴される。彼らには前科があり評判の良くない男達だった。有力な証拠が見つからない中、被告人の1人が減刑して欲しくて検察側の証人として出廷することになる。検察側は何も約束は出来ないとしつつ、彼を証人にする。果たして仲間を裏切るのは誰なのか。裁判の行方はこの最重要目撃者に懸かっている。

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ホーリーは自宅の駐車場から誘拐された。目撃していた人の通報で捜索されるが見つからない。そして発見された時にはすでに手遅れだった。

4人組の男たちはAチームと言われていて評判の良くない仲間だった。年上で前科がある男がいたが、今回その男が減刑と引き換えに証言すると言い出した。物的証拠がなく彼の証言が裁判を左右する可能性が高い。検察は減刑などの約束は出来ないというが、彼はそれでも可能性はあるだろうと証言する事を承諾する。

男の話は都合が良すぎる気がした。が、それを証明する手立てはない。そして彼が証言する事で他の3人の犯行が明らかになり、本人も無罪ではすまない。

人を殺めた事を淡々と語る証言に、人はこんなにも残酷になれるのかと思った。血まみれの映像より残虐なやり方を書いたホラーよりも惨い。

ホーリーの母の悲しみと娘を思う強さに心を打たれた。
見なければよかったとは思わない。誰かの大事な人を、何の前触れもなく奪われるのは耐えられない。ホラーやミステリーは作りものだからいいのだなと改めて思う。