久々に放送されてるのを観た。やっぱりいいな。
若き心理学者キャサリンは、脳に障害を持つ患者の精神世界に入り込む最先端の治療法を試みていた。一方、若い女性を残虐に殺す連続異常殺人犯を追っていたFBI捜査官ノヴァックは、昏睡状態の犯人スターガーの身柄を確保した。
スターガーはガラス張りのセル(独房)に女性を閉じ込め溺死する姿を見て、性的快楽を得る殺人鬼。行方不明の被害者はどこかに監禁されているはず。だがその場所は犯人だけしか知らない。被害者を助けるため協力を要請されたキャサリンは、スターガーの潜在意識へ入って行く。
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色彩が素晴らしかった。美しく怖い、そのもの。スターガーの頭(潜在意識)の中なので、現実とは違うものがあるのでいろんなものが作れる。腸をぐるぐる巻きとる装置は怖いのに繊細で、桜のシーンは美しいのに悲しい。
美しさと同時進行で、スターガーとキャサリンの心理戦が楽しい。傷つき壊れ狡猾で残忍なスターガーに、キャサリンは慈悲と探求心で挑む。
そんな2人の戦いとは別に、現実社会でも事件を解いて被害者を見つけようと捜査官たちは奮闘する。これが単なる妄想世界でない、現実に被害者が助けを待っていると思わせるのはこの現実の捜査官たちの存在。
ヴィンセント・ドノフリオ、好きな俳優さんだわ。このザ・セルの時、ロー&オーダー犯罪心理捜査官、ネイキッド・タンゴの時もよかった。