若き人妻の秘密

イヴが若く美しくなかったら、この話は成り立たないんだろうな。男の方はイブの美しさが目の保養になるんやろうけど私は男じゃないので、おっさんショレの方が面白かった。


◆制作
原題：Le roman de ma femme　2011年　フランス

◆キャスト
オリヴィエ・グルメ
レア・セドゥ
ジル・コーエン
ティボー・ヴァンソン
クセニア・ラパポルト

◆あらすじ
イヴの夫が失踪した。夫は弁護士。だが、破産していた。何も知らないイヴの前に、突然現れる借金取り。イヴはショックを受けて気を失ってしまう。

病院に現れた夫の元上司、ショレ。彼は謝金を肩代わりし、イヴの生活費を振り込んでくれるがきっとあなたは見返りを求めると当惑するイヴ。妻が死んだ時、私は終わったというショレ。

***

イヴからすれば、裕福で頼りがいはあっても年の離れたショレに尊敬の念はもてても、愛情はもてない。心細くなったイヴは、自分から振った元彼に電話して逢いに行くが元彼の妻に叩き出される。

イブは若い。若くても自分から振った男の人に電話するのはいかがなものか。自分から振ったという事は、どうがんばっても納得は出来ないだろうに、よりにもよって振った男に電話する。女友達はいないのかい。
不器用なショレ 
揺れるイヴは、自分を大切にしてくれるショレに心のよりどころを求め、最初は拒否していたショレもついにイヴと男女の仲になってしまう。

ここからのショレが笑える。おっさん若い女性に合わせようと踊りに行ったり必死。でも、体系はお腹の出たおじさん。わかりやすすぎ。かわいすぎ。警察からショレが君を欲しくて、夫を破産に追い込んだかもと言われ、動揺するイヴはショレに別れを切り出す。別れを切り出されたショレは、イヴに全財産を残す遺言を。

心臓が悪いショレにとってお金よりイヴの方が大事なのだが、それを上手く伝えられず。お金あげるから一緒にいてって言ってるみたいなやり方しちゃう。ショレが不器用で、若い女性に腑抜けになっていくさまがまたかわゆいｗ

ホテルの一室、ショレの心臓の薬が切れ、買って来てくれと頼まれたイヴ。近所の薬局は日曜日でしまっていて、必死にあいてる薬局を探すイヴに振られた元彼が送ってあげるといって車に乗せ、振られた腹いせにイヴを襲う。

薬を手に入れホテルに戻った時、ショレは亡くなっていた。泣きじゃくるイヴ。ここ、突っ込んだらあかんよねと思うけど、突っ込む。近所の薬局しまってたら、戻って救急車呼ばんかいｗ　国によってはそう簡単にはいかんのかなー。

 ショレの葬儀の後、イヴは夫に電話する。死んだか、よし会おうという夫にイヴはもう会わないと告げる。夫の失踪はショレの財産を奪う計画だったのだ。

お金目当ての計画にイヴを巻き込んだ夫。振られたからと言って相手を襲ってしまう元彼。
不器用で単純でちょっとすけべだけど、イヴを大事にしたショレ。やっぱり性根の悪いのは駄目だね。可愛くない。

ショレはおっさんだけど性根は悪くない。年齢がいってるかもしれないけど、彼の良さはわかる人にはわかる。イブの次の恋愛は、もうちょっとましになりそうな気がする。人を見る目を・・って言うけど、なかなか難しい。若いと時に。