エリザベス∞エクスペリメント

見てはいけないと言われたら余計見たくなっちゃうよな。


◆制作
原題:Elizabeth Harvest 2018年 アメリカ

◆キャスト
アビー・リー・カーショウ
キアラン・ハインズ
カーラ・グギーノ
マシュー・ビアード
ディラン・ベイカー

◆あらすじ
若く美しい女性エリザベスを花嫁にし、郊外の邸宅へ迎え入れたヘンリー。
ヘンリーはエリザベスに邸宅を案内し、お金も服も宝石も君のものだが、この部屋だけは絶対に入ってはいけないといった。

ヘンリーが出かけた日、エリザベスは家の中を探検する。邸宅にはクレアとオリバーが住んでいて、クレアはエリザベスの食事の用意までしてくれた。

だが、好奇心に勝てないエリザベスは、あの部屋を開けてしまう。そこには自分と同じ容姿の人間が裸のまま管に繋がれていた。そして、秘密を知る家の使用人オリバーから、自分はクローンだと聞かされる。

登場人物が少ないので、それぞれのキャラが解りやすい。天才生物学者ヘンリーは、亡くなったエリザベスを取り戻したい。その気持ちはよくわかる。

若い頃、愛し愛された記憶。その相手を失った悲しみ。最初に出発点はそこだったはずなのに、いつしかヘンリーはエリザベスを試し、殺すことに執着をしているように見える。愛と憎しみの中でもがくヘンリー。

そんなヘンリーを助けるクレア。ヘンリーと肉体関係になるも、それを断ち切り彼の研究に
手を貸してる。クレアは愛と探求心の間で揺れてる気がする。

クレアに愛を囁く青年、オリバー。エリザベスがヘンリーを殺害した後、エリザベスを拘束する。目が見えないオリバーは孤独な感じ。

それがどんどん歪んでいく。それぞれがもつ心の闇みたいなのが見えて、物語の先が読みにくくて面白かった。最後に邸宅を出て行った最後のクローンのエリザベス。彼女はもしかしたら最強で最悪なエリザベス、なのかもしれない。その後を見てみたいような、見たくないような。