スイス・アーミー・マン

ハリーポッターのダニエル・ラドクリフ。10クローバーフィールド・レーンのメアリー・エリザベス・ウィンステッド。ポール・ダノ出演。


◆制作
原題:Swiss Army Man 2016年 アメリカ

◆キャスト
ポール・ダノ
ダニエル・ラドクリフ
メアリー・エリザベス・ウィンステッド

◆あらすじ
 無人島で助けを求める孤独な青年・ハンク。いくら待てども助けが来ず、絶望の淵で首つり自殺をしようとしたその時、男の死体が流れ着く。

ハンクはその死体からガスが出ている事に気付く。その死体を海に浮かべハンクは死体にまたがると死体は海に勢いよく動き出す。

その死体の名前はメニー。記憶をなくしたメニーとハンクは協力して故郷に帰ろうとする。

***

最初に画面に現れるのは、首吊り自殺をしようとするハンク。掴みはオッケーじゃないけど、その時点で引きこまれる。もうだめだと思ったその時、波打ち際に流れ着く死体。その死体(メニー)からはガスが出ている。

メニーに乗って海を行くハンクは楽しそう。その後たどり着いた土地で、メニーとハンクは協力して生活をはじめる。空と森の木々、男同士の友情、映像と音楽は悪くない。おかげで退屈せずに見れる。

ところがメニーの計らいで、人の前に現れる羽目になる。しかも、ハンクの憧れの人の裏庭に。

世界が狭すぎやしませんか?と突っ込みたくはなるけどハンクがメニーを死体安置所にやりたくないと動き出したり憧れの彼女に軽蔑の目で見られたりと、世間が狭いことなどどうでもいい展開に持っていかれるのも悪くない。

ただ、根本的にどうしても好きになれない事がある。それは死体と意思疎通ができるのに、その死体を便利に使ってしまってること。おならやら排泄物やらの下品なのはまだいい。生きるって事は上品な事ばかりじゃない。

けど、死体は亡くなったとはいえ人なわけで。まだゾンビみたいに人じゃなくなったというなら割り切り方もあるんだけど、ちょっともやもや。