埋もれる殺意39年目の真実#1#2

全6話。


◆制作
Unforgotten Season 1 2015年 イギリス

◆キャスト
キャシー警部(スチュアート)=二コラ・ウォーカー
カーン巡査部長(サニー)=サンジーブ・バスカー
会計士のエリック=トム・ゴーネイ
エリックの妻クレア=ジェンマ・ジョーンズ
リジー=ルース・シーン
神父ロバート=バーナード・ヒル
実業家のフィリップ=トレヴァー・イブ

◆あらすじ
1話「眠れる遺体」
ある日、取り壊された建物の地下室の床から若い成人男性と思われる白骨遺体が発見される。だが、埋められた時期も事故か事件かも分からなかった。警部のキャシーは巡査部長のサニーと捜査を始める。取り壊された建物の設計図から、地下室には施工当時の130年前からコンクリート床が敷かれていたことが判明、建設前からあった遺骨かと思われたが、現場から鍵が見つかった。

2話「鎖される過去」
日記の所有者、ジミー・サリヴァンを行方不明者のデータベースで照合すると、1976年に同名の少年の捜索願が出ていた。DNA鑑定から白骨遺体がジミーだと特定される。キャシーたちは日記に名前があった人物たちを調べ、実業家のフィリップ・クロス、ホステルの経理担当だったエリック・スレイター、逮捕歴のあるリジー・ウィルトン、牧師のロバート・クリーヴスにたどり着く。

***

発見された白骨遺体がいつの時代のものか、わからない。話はそこからはじまる。

時代がわからない遺体とはいえ、その遺体には家族がいる。それならばきちんと調べて家族のもとへ帰してあげたい、そういう警部の仕事に対する姿勢に好感がもてる。

遺体と一緒に埋まっていた鍵を解析する人たちの結果が出た時の嬉しそうな顔が印象的。同じように事件を解決したいとは思っているだろう。だがそれとは別にわからない事がわかる単純な好奇心と楽しさが見て取れる。

鍵から時期が判明し、その当時その建物に住んでいた人たちを探し、遺体の身元が判明すし、捜索願が出されていたジミーだと特定される。ジミーの車を探し破棄された車の中にあった日記を見つけるキャシーとサニー。もろくなっている日記を丁寧に解析し、書かれていた名前の人達を探し出す。

証拠を壊さないようにしながら、手がかりを探そうとしたり、当時の情報をしらみつぶしにあたり何十年前の関係者を一人また一人とあたっていく捜査班。それぞれが自分の仕事を丁寧にこなしその情報がキャシー警部に集まり、会議の中で新たに追加される捜査を割り振っていく。
地道な捜査から浮かび上がってきたのは、神父、逮捕歴のある女、実業家、会計士。この人たちに共通点があるのか、次のエピソードが楽しみになる展開は楽しい。