埋もれる殺意26年の沈黙#1#2

 全6話


◆制作
Unforgotten Season 2 2017年 イギリス

◆キャスト
キャシー・スチュアート警部=二コラ・ウォーカー
カーン巡査部長=サンジーブ・バスカー
コリン・オズボーン(弁護士)=マーク・ボナー
デヴィッドの元妻テッサ・ニクソン=ロレイン・アシュボーン
サラ・マフムード(教師)=バドリア・ティミミ
マリオン・ケルシー(看護師)=ロージー・カヴァリエロ

◆あらすじ
1話「開かれる過去」
ロンドン北東部の川でスーツケースに入った遺体が発見され、キャシーとサニーは現場へ向かう。遺体は鹸化し保存状態はいいが、死亡時期の特定は難しい。遺留品の腕時計の内ふたに「W・スミス」という職人と署名の2つの修理日が刻まれてあり、遺体の胸腔には錆びた刃先とポケベルの残骸が残っていた。サニーはロンドン中心部の時計店を回り、W・スミスの関係者を突き止める。

2話「怯える容疑者」
鹸化した遺体はデヴィッド・ウォーカーと暫定的に特定される。キャシーとサニーはデヴィッドの元妻のテッサに失踪当時の状況を聴取するが、デヴィッドの息子のジェイソンは他殺と知りひどく動揺してしまう。遺留品のポケベルから解読した一部データや、当時の捜査内容の検証から見つかった住所や電話番号から、弁護士のコリン、教師のサラが捜査線上に浮かぶ。キャシーとサニーは2人に話を聞きに行く。

***

スーツケースに入って川から引き揚げられた遺体。前回と同じくいつ亡くなったのか、遺体は誰なのか。それを解明するのに、時計とボケベルが力になってくれる。慎重に外された時計の裏ブタには修理した日付とW・スミスの名。イギリス時計修理協会を訪ね、職人を探し始める。たくさんの修理人を当たる地道な捜査がはじまった。

一方、容疑者になる4人の(前回もそうだった)近況も出てくる。弁護士でゲイのコリンは養子にしようとしている子供の実母と暮らしている男にお金をせびられる。教師のサラは新しい学校の校長の面接を受け、看護師のケルシーは姉と諍い、元妻のテッサは警察を辞めようとしていた。

時計の修理人の記録から被害者の身元を突き止める。ポケベルは偶然にキャシーの息子の同級生がポケベルの情報を引き出すことに成功する。ポケベルの反応があった時の息子の友人の顔がいい。

チームが報告する場面がいい。それぞれが調査したことを報告し、情報をチームで共有するのだけど、残された文字が違う風にも読めると調査して報告した部下。「これだから彼は首にできない」とジョークを言って褒めるキャシー。他にも歯抜けの文字を解いたフランをみんなの前で褒めたり、キャシーの上司としてのまとめ方が微笑ましい。

それに対して事件はどんどん嫌な感じになっていく。26年前の過去が追い付いてくる恐怖みないたものが容疑者の現在に影響してくるのが見てて苦しい。

現時点でひっかかるのは容疑者の色。看護師、弁護士、教師は、被害者との関連がはっきりしない。それに対して元妻の警官だけは関連がはっきりしてる。