ジェイムズ・パタースン/1番目に死がありき

 ウィメンズ・マーダー・クラブ結成。

1番目に死がありき (角川文庫 ハ 25-1) - ジェイムズ パタースン, Patterson,James, 詩津子, 羽田
1番目に死がありき (角川文庫 ハ 25-1)


◆制作
原題:1st to die  2002年 アメリカ 角川文庫

◆あらすじ
結婚式の直後、ホテルの部屋で刺殺された新郎新婦。そしてそれは連続殺人事件となる。
女性刑事のボクサーは、この事件を追ううちに新聞記者のシンディ、検死官で親友のクレアと地区検事補のジルでウィメンズ・マーダー・クラブを結成する。彼女たちは事件を止められるのか。

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今までの作品の中で1番物足りなかった気がする。シンディがクラブに入る事になったきっかけの行動や最初の事件以外の時の行動も、ベテランの記者ならやって当然の事を彼女だけがしてるってあり得ない。最初の事件の時は、他の記者は顔が知られてるからわかるんだけど。

犯人の妄想や執着も描けていなかったり、仕事に対する姿勢がなんだか子供っぽくも感じた。女性チームを作りたかったみたいだけど、それぞれ専門分野をもってるのにそれも生かされてなく薄っぺらい。手を握って大丈夫?って言うだけしか能がないみたいな。

最近、読んだ2作、ちょっと弱い感じがした。読者は早く読みたいと思うものだけど、時間かけていいから面白い本を書いてほしい。

ジェイムズ・パタースン好きだから、ついつい辛口になってしまうな。こんだけ書いといてなんだけど、多分またジェイムズ・パタースンは読むと思う。それだけ読める作家さんだと思う。