ペンブルックシャー・マーダー21年目の真実#1

全3話。21年前の未解決事件、2006年から11年にかけて行われた、警察の捜査の実話に基づいて描かれたサスペンス。


◆制作
 原題:The Pembrokeshire Murders 2021年 イギリス

◆キャスト
警視:スティーヴ・ウィルキンス(ルーク・エヴァンス)
犯人:ジョン・クーパー(キース・アレン)
警部補:エラ・リチャーズ(アレクサンドリア・ライリー)
ジャーナリスト:ジョナサン・ヒル(デヴィッド・フィン)
刑事:ガレス・リース(チャールズ・デイル)
犯人の妻:パット・クーパー(キャロライン・ベリー)
クーパーの息子:アンドリュー・クーパー(オリヴァー・ライアン)
ジャック・ウィルキンス(ステファン・セニード)

◆#1迷宮の扉 あらすじ
警視は妻と別れていて、息子の試合も見に行ったり交流を持とうとしている。同時に未解決事件の再捜査を始める。

ディクソン夫妻の事件の資料から浮かび上がったのは、ジョン・クーパーという名の男だった。そしてその手口と特徴から似た事件も浮かんできた。クーパーは、目なし帽、古い手袋、特注のショルダーストラップと先端が切り詰められていたショットガンを使っていた。

この再捜査をオタワ作戦と呼ぶことになった。メンバーは警視と刑事サラを入れて6人。彼らは再捜査のことを誰にも話さず、これまでは警察内で行っていた科学捜査を、ギャロップ博士という優秀なチームに依頼することにした。だた、予算の面からも全ての証拠を依頼するわけにはいかない。捜査班は慎重に証拠を選ぶために、これまでの事件と証拠を再検討する。

1985年12月22日、リチャードと、ヘレン・トーマスという兄弟が、ミルフォードから5キロ離れたスコベストンパークの自宅で襲われた。ヘレンはベッドで撃たれ性的暴行を受けたらしく、その夜10時頃、同じく寝室から出火、リチャードはショットガンで頭部と腹部を撃たれ死亡。証拠の大半は火事によって消滅、残ったのはトーマスの靴下と数点の品だった。

1989年、6月29日の朝、ピーターとグエンダのディクソン夫妻が、リトルヘブン近くのテンブルックシャー遊歩道で殺された。オックスフォードから休暇で訪れた夫婦で、テントが乾く間、散歩していたようだ。ディクソン夫妻は至近距離で撃たれていた。妻のグエンダは現場で性的暴行を受けていた。

1996年3月6日、午後7時45分から8時45分の間、当時15歳から16歳のティーンエイジャーの5人が、ノルトンヒルエステートの隣の空き地で襲われた。5人は地面に横たわるように脅され、1人がレイプされ1人性的暴行を受けた。少年の1人は先端を切り詰めたショットガンで頭部を殴打された。

1996年11月22日、ビルフォードから10キロ離れたサルディスのバンガローに強盗が侵入。被害者は目なし帽を被った男と対峙している。被害者は何とか非常ベルを押した。慌てた犯人は所持品を置いて逃走。その中には盗まれた宝石類、衣服、目なし帽、黒い手袋、ショットガンが含まれる。

刑務所に入っていたクーパーは仮釈放を控えていた。クーパーがテレビを見ていると知って、クーパーを揺さぶる為に警視はテレビに出る。一方クーパーの息子は苦しんでいた。

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断片的に表れるシーンでクーパーの息子が苦しんでいるのがわかる。だが、彼に何があったのかは、この時点で明らかにされていない。それだけに彼が気になる。

警視、刑事たち、テレビの人、クーパーの妻と息子、彼らがそれぞれの思いを抱えながら生きてるのがわかる。そしてクーパー、狡猾そうで彼と警視の対決が楽しみ。