THE KILLINGシーズン3

 これが最後か。全10話。


◆制作
原題:Forbrydelsen Season3 デンマーク 2012年

◆キャスト
サラ・ルンド(ソフィー・グローベール)
マティーアス・ボーク(ニコライ・リー・コス)
レンナート・ブリックス(モーテン・スアバレ)
ローバト・ソイデン(アンダース・W・ベアテルセン)
マイア・ソイデン(ヘレ・ファグラリッド)
クレスチャン・カンパ(オーラフ・ヨハネセン)

◆あらすじ
●1話「メデア号」
鉄くずの集積場でクレーンのつめで切断された男性のバラバラ遺体が発見された。刑事のサラ・ルンドは、コペンハーゲン警察署に配属になった新米刑事アスビャアン・ヨンガと埠頭に向かう。
●2話「イミーリェの行方」
シーランド社社長令嬢イミーリェが誘拐された。犯人は「借りを返せ」と言う。
●3話「過去の事件」
サラたちはイミーリェがいたと思われる部屋を確認する。そして、向かいの建物の防犯カメラに犯人の乗る白いキャンピングカーが映っていることに気づく。
●4話「犯人の要求」
ラボで遺体を見つけたサラは、犯人らしき人物の後を追う。ボークは顔を隠した犯人に銃を突きつけられてしまう。
●5話「傷心」
犯人との取引に向かうサラとローバト。行き先も分からないまま、犯人の指示に従い車を走らせる。
●6話「黒い車」
犯人はルイーセの事件の真相を突き止めようとしているのだと睨み、サラとボーク、アスビャアンの3人は、ルイーセが住んでいた町で犯人を捜索する。
●7話「懸賞金」
造船所でサラとボークは犯人に建物に閉じ込められる。なんとか脱出したボークだが、犯人に殴られ車のナンバーが書かれたノートを奪われる。
●8話「ベンヤミン」
ノートに書かれた13台目の車が首相の公用車だったと分かる。犯人は車の運行記録のバックアップのデータが入ったハードディスクを盗む。
●9話「残された時間」
サラが目を離した隙に、シーランド社のラインハートが犯人に連れ去られてしまう。
●10話「別離」
イミーリェの居場所まで案内すると言うローケに従い、サラたちはノルウェーに降り立つ。ローバトとラインハートも同行。ローケが場所を明かさないため、指示通りに車を走らせるしかないサラたち。

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面白かったけど、人の話を聞かなかったり、政治がらみの話があったりするので(シーズン1も2もそうだった)ちょっと整理して書いておきたい。キリングはこれを最後にする予定だったらしい。あの結末にしたのはそれを考えてかな。というかあの結末にする為のシナリオがいいなと思う。首相と社長が公にしないとしたらあれしか方法がない気がする。

鉄くずの集積場でクレーンのつめで切断された50前後の男性のバラバラ遺体が発見された。遺体の入れ墨にメデアと書かれていて、埠頭に浮かぶ「メデア号」を捜索する。船には常時3名の船員がいる決まりだったが、残りの2名も遺体で発見される。船員を調べていたら、ルイーセと言う少女が亡くなった件で、証言するために船を降りた事があったのがわかる。ルイーセの件を扱ったシェルツ次席検事に詳しく話を聞きに行くが、忙しいと話を聞くことが出来なかった。

一方、「メデア号」が停泊する港を管理しているデンマークの大企業シーランド社の娘イミーリェが誘拐される。犯人からの指示でお金を運ぶルンドの目の前で、シェルツ次席検事が殺される。

船員と次席検事の共通点のルイーセの件に何かあったのではないかと、ルイーセを解剖した解剖医に話を聞きに行くが、溺死で自殺と彼女は言う。だが外傷があり処女膜が破れていて。体中にリストカットの痕があった。どうやらシェルツ次席検事から圧力があったらしい。

再び犯人から連絡があり、橋の上に来いと言われたルンド。だが、待っても犯人からの接触はなく、解剖医から前回の話は違っていたと電話がかかってくる。ルンドは橋を離れ解剖医の元へ向かうが橋にいなかったと誘拐犯からは取引中止と言われる。その電話は解剖医のラボからかかってきていて、彼女は殺されていた。

犯人は「命には命で返せ」とシーランド社の社長ソイデンを要求してきた。ルンドに指示を与える一方、他の警察官を足止めした犯人は、ソイデンを渡せば娘は返すと言う。ルンドはルイーセの死はソイデンのせいではないとルンドは説得するが、犯人は娘を連れだし船の上で銃で撃ち海へ落とした。ソイデンは暗い海の中に飛び込んで娘を探す。だが、娘は殺したように見せかけて生きていた。

ルンドはルイーセの件を調べ始める。ルイーセは身寄りのない13歳の少女で、里親や施設を転々としていた。黒い車に乗ったのを同級生が目撃していた。その道を走る車のナンバーを子供が書き写していた。周辺を捜索する中、使われていない造船所にルイーセの自転車があった。その時犯人との格闘後ノートを取られてしまう。格闘した時の血液からDNAを検査し、犯人はルイーゼの実父だと判明する。

ナンバーが書かれていたノートには首相の車のナンバーとライバルのウスイングの車のナンバーがあって、首相の公用車の運行記録は無くなっていた。首相の息子が車を使っていて弟が記録を隠していた。ナンバーを調べるが怪しい車はない。だが子供が書いたもので鏡文字になっている事に気が付いた。確認したらシーランド社の社長の個人秘書ラインハートのものだった。

首相の息子は自殺していた。自殺前「僕のしたことを父さんは絶対許さない」と息子は言っていた。その息子は父の秘書と会っていたシーランド社のラインハートを付けていて1枚の写真を撮っていた。

犯人はルンドがルイーセの事件を解決する事を条件に、イミーリェの居場所を話すと交換条件を言い出した。イミーリェは外国行きのコンテナに移されたと思われる。コンテナだけ移される事が多いので、どこに行ったのかがわからない。ルンド達は犯人の指示に従うが、イミーリェの居場所を言わない。苛立ったソイデンは犯人と争い、犯人は撃たれてしまう。最後の時、ルンドに説得されて犯人はメデアと言い残した。イミーリェはメデア号で生きて発見された。

車で二人になったラインハートとルンド、アリバイが崩れた事を告げ、ラインハートに償えと言う。だがラインハートは。そのあと、ルンドはラインハートを撃つ。

国を去れと涙ながらに言うボーク。ルンドはボークの言う通り、ボークの身分証明書を持って去る。

シェルツ次席検事に圧力をかけたのは、首相を守る為に法務大臣がした事だった。その最中、首相の息子が撮った写真を奪おうとした際、汽車に気付かず命を落とした。事故だったと大臣は言う。首相は息子はうつだったのだからと、この件を公にしない事にする。

シーランド社では、ラインハートのアリバイを作った事を幹部の一人がソイデンに話していた。ラインハートは先代から秘書をしていた。ソイデンはこの件をどう扱ったらいいのか迷っているようだった。

ルイーセは児童福祉の里親キャンペーンの一人だった。ラインハートは児童福祉の代表だった。